いろいろなお客さん

 

お客さんについてビックリしたこと、印象に残ったこと、学んだことなどの体験談です。

 

仕事を探している日本人のお客さん

 

私の働いているパブには、

 

「あのー、すみません、今大丈夫ですか?仕事探してるんですけど、求人募集してますか?」
たまーにこういうお客さんがやってくる。

 

「あのさー、オレ~、仕事探してるんだけど~、ここってどうなんすか?求人募集してるんすかね~?」
こういうお客さんもいるし、

 

「ねーねー、お姉さん日本人だよね?あのさー、ここで働きたいんだけどー、人とってる?」
こんなお客さんもいる。

 

いろんな言葉遣いのお客さんがいるもんだ。

この記事を読んでいるあなたが、仕事を探している立場だったら、どんな言葉遣いで、誰に尋ねるだろうか?

 

あまりにも丁寧すぎる言葉遣いで、お客さんも店員もお互い恐縮してしまうのもどうかと思うが、初対面の人にタメ口で話すのは、いくらなんでもどうかな~と思う。私はマネージャーでもなんでもないから人事に関することを決めることはできない。けれども、こんな人と働きたいとか、働いてみたいとかの希望や要望はもちろんある。

 

私のようなただのウェイトレスに、マネージャーがその人の印象はどうだったか後で確認してくる場合だってある。印象が悪かった等と報告されたら、マネージャーは採用したいと思わないだろうし、印象が良かったし、英語もちゃんと話せるようだ。などと報告されたら、マネージャーはその人に連絡するかもしれない。

 

英語がそこそこ話せる日本人だったら、私なんぞにあえて日本語で話しかけたりはせず、マネージャーや他のスタッフに求人がないか英語で確認したり、もっとアグレッシブに行動しているだろうから、求人の事で私に話しかけてくる日本人のお客さんは、英語に自信がない人なのだろうなと、私はいつも勝手に解釈している。

 

だから、どんなお客さんでも、聞かれたら、求人の有無等をちゃんと説明するようにはしている。英語があまり話せない未経験者でも、グラシーやキッチンハンドの仕事をゲットできる可能性がパブにあるのを十分知っているからだ。

 

しかしながら、丁寧な言葉遣いをする人も、タメ口の人も、残念なことに、RSAを取得していない、レジメを持ってきていない人が多い。しかも、説明をしたお客さんが、再度来店された時に、RSAを取得しレジメを持って訪れるか?というと、そんなことはないようなのだ。ただ単にちょとした興味があっただけで私に話しかけてきたのかな~といつも思ってしまう。

 

「日本人が働いてるみたいだから、なんとなく、どうなのかきいてみたかっただけ」なら別にいいと思うのだが、飛び込みで本気で仕事を探しているのだったら、まずはRSAを取得して、英文のレジメと、RSAの合格証書のコピーを持参してきたほうがいいと私は思う。ラッキーだったらその場ですぐにトライアル(trial)として働けるかもしれないし、気に入ってもらえたら採用なんてこともあるかもしれないのだ。

 

そして、レジメは私のようなフロアスタッフなどにではなく、マネージャーに直接渡したほうがいい。もし、人事担当のマネージャーが誰かわかるのならば、そのマネージャーに渡したほうがいいだろう。スタッフにレジメを渡しても、マネージャーにちゃんと渡してくれるとは限らないからだ。

 

以前働いていたレストランで、お客さんが持ってきたレジメを、そのお客さんがお店を去った後に平気で捨てているスタッフを見たことがある。そして、そのレジメがゴミ箱に捨ててあるのを見たからといって気にするスタッフなど誰一人もいなかった。

 

しかも、朝から夜遅くまでオープンしているレストランだったから時間でスタッフもマネージャーもどんどん入れ違いになる。受け取ったレジメをマネージャーに渡すのを忘れてそのまま帰宅してしまうスタッフもいたし、グチャグチャになった誰かのレジメが、バーカウンターの隅っこでしばらく放置されていることなんてしょちゅうあった。そういう風に惨めな姿になってしまったレジメは、ゴミとして扱われ、日の目を見ることもなく、いつのまにか捨てられてしまっていた。

 

そこで働いているスタッフだって、やっと見つけた仕事だったりする。その人が採用されたことによって、自分の働ける時間がカットされたりするのは誰だって嫌だろうし、もっと働きたくても思い通りのシフトがもらえず困っている人だっている。家族を養わなければならない人、学費を稼ぎたい人、様々なスタッフが様々な理由で働いている。

 

大概のスタッフはその人が採用されるかどうかなどは、よっぽど気に入った印象の良い人でない限り、さほど気にしないものだ。とはいえ、チャンスはいつどこに転がっているかわからないもの。言葉遣いや第一印象で損をするのはもったいないと思う。

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オーストラリア・パブ入門?ホントにいたお客さん

 

私達フロアスタッフがパブでお客さんにどう対応しているのか。全く知らない人のために、前書きから。

 

こちらにあるパブは日本でいう大衆居酒屋みたいなもの、、、などと思っている人も中にはいると思いますが、パブには日本の居酒屋より厳しい規制があります。大衆酒場ではあるのですが、日本のよくある居酒屋のように、お客さんがさらっと入店して飲食し、泥酔状態で帰ったりすることはできません。

 

まず、IDチェック、服装チェックを店の入り口でバンサーがします。日中や平日の夜などバンサーが店の前にいない場合でも、お客さんが入店した時点でスタッフやマネージャーがお客さんをチェックしています。お客さんはスタッフから何も言われなかった場合、IDチェックをされなかった場合は入店許可と受け止めることができますから、お客さんの入店はお客さんもスタッフもナアナアにはできません。

 

以上のことから、私たちスタッフはお客さんが入店する前、入店してしまった後でも、以下のことを必ず確認しお客さんにサービスできるかできないか判断しなければなりません。

 

  • 未成年にはお酒は提供できないので、あやしいと思ったらIDチェックは必ずする。IDを持っていない場合は入店許可できない。
  • お客さんが数人いるグループで、そのうちの一人だけIDを所持していなかった場合でも、IDを所持していないお客さんは入店許可できない。
  • 履物を履いていないお客さんは入店できないので、履物を履くようにしてもらう。履物を持っていない場合は入店許可できない。
  • 服を着ていないお客さんは入店できないので、何か着てもらうようにする。服を着ない、持っていない場合は入店許可できない。
  • 様子がおかしいお客さんはお酒などを提供する前に必ずマネージャーに知らせる。自分で勝手な判断はしない。
  • 子供、未成年は必ず親が同伴していなければ入店許可できない。お酒を飲まなくても未成年だけでの食事は認められていない。
  • 半ズボンやビーチサンダルなどのラフな格好だと入店できない時間帯や場所、お店がある。

 

顔見知りだからといって、酔っ払って寝ちゃったけど奥さん迎えにくるまでそのままにしとくか。隣の子供だけどお母さん帰りが遅いみたいだし、まかないでもごちそうするか。などと気軽に許可できないのです。もちろん、上の項目を全部クリアしているお客さんはさらっと入店許可できます。

 

お客さんの入店後はパブ内にある催し物や娯楽設備で遊んだり、楽しんだりするわけですが、じゃー、バブに何があるのかというと、、、

 

  • Bistro, Dining、restaurant (ビストロレストラン)
  • Public Bar (一般的によくあるバー)
  • Sports Bar (スポーツのテレビ観戦ができるバー。ボクシング、フットボール、クリケット、サッカーなど人気がある。)
  • Club (DJがいて踊れるフロアがある。)
  • Bands (ミュージシャン達がやってきて演奏する。)
  • Trivia (ようはクイズ大会?お客さんがクイズに答えて入賞すると賞金や品物をもらえる。トリビアという。)
  • Pool (ビリヤード。Pool Competitionといって、ビリヤードの大会とでも言ったらいいのか、他のお客さんとビリヤードを競えたりする大会を開いているパブもある。)
  • Jukebox (ジュークボックス)
  • Functions (誕生日パーティー、仕事仲間のパーティーなど個人や会社が主催するプライベートなパーティー。)
  • Poker (お金を掛けて他のお客さんとポーカーで競う大会。)
  • Pokies (ポーキーという。スロットマシンなどのゲーム機のこと。)
  • Keno (宝くじの一種でロトと同類のギャンブル。キィノという。)
  • TAB (競馬やドッグレース、スポーツのギャンブル。ティエィビィという。)
  • Bottleshop (ボトルショップ。お酒を販売している。)
  • ATM (お金を引き出すマシーン、現金自動支払機。)
  • Gaming room, Gaming Lounge (ポーキーなどのゲーム機がある部屋。)
  • Entertainment area (ビリヤード台やジュークボックス、日本のゲームセンターにあるようなゲーム機を置いていたりする。)
  • Accomodation (宿泊施設)

 

以上のようなものがあったりするわけで、(上記例であげたものが、あるパブと、ないパブがあります。) 大半以上のお客さんはお酒を飲みながらいろいろと楽しんでいるわけなのですが、お客さんが飲み過ぎでかなり酔った状態だと判断した場合はお酒の提供をストップしますし、ヒドイ場合は退場命令をバンサーかマネージャーが出します。 

 

酔って寝ちゃったり、飲みすぎで気分が悪くなって吐いたり、酔って他のお客さんに迷惑かけたり、お客さん同士で喧嘩したり、禁煙の場所で喫煙したり、、、日本ではすみませんの一言ですんでしまうようなことが、お客さんもスタッフも、すみませんではすまなくなってしまうのがこの国の法律からなるパブです。

 

さらにバブではセルフサービスが基本です。フロアスタッフがお客さんを席まで案内することはしませんし、お客さんの注文を取りに行ったりもしません。お客さんは空いている席があったら好きな場所に座ります。飲み物などを注文したい場合はバーまで行って注文をします。お客さんに担当するウエイターやウエイトレスなどはいません。テーブルで会計を済ますことも特別な限りを除いてはありません。

 

パブ初心者のお客さんは、入店後にどうしたらいいのかわからないので、キョロキョロと辺りを見て困った様子になっていたりしますが、大概のお客さんはどうしたらいいのか質問してきます。そういう場合は、どこで注文を受けるとか、お会計はどこでするとか、ポーキールームはどこにあるとか、お客さんの質問に答えます。

 

入り口で席を案内されるのをずっと待っていたり、テーブルに座ってウェイトレスがやって来るのをずっと待っているようなお客さんには、どうしたらいいかうながします。

 

なんだか前書きが長くなってしまいましたが、オーストラリアのパブは開拓時代からの名残りでホテルという名前がついているのが普通です。今となっては宿泊施設などないホテルが多くあり、私の働いているパブでも宿泊施設はありません。ですから、パブに宿泊しようと思って来たお客さんに会ったことがありませんでした。

 

が、そんなある日の夜です。20キロ以上はあるだろうと思われる重そうなバックパックを背負ってお店にやってきたお客さん。どう見ても日本人ワーホリ風の出で立ち。キョロキョロと辺りを見て困ってる様子なので話しかけてみたら、今晩泊まるところを探しているとのこと。宿泊施設はないことを伝えると、「えっ、ホテルじゃないんだ~!」とかなりビックリ&ガッカリした様子でお店を後にしたのでした。

 

あれからあのお客さんはどこかに泊まれたのだろうか。夜遅くのことだったので、そのお客さんがちょっと心配になってしまった私だったのでした。

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タバコの火を消したくないお客さん

 

"禁煙だらけ"ということで、 レストランなどでの喫煙は禁止されているという記事を載せているのですが、屋外にあるテラス、バルコニー、 コートヤードの席などでタバコを吸うお客さんが後をたちません。気付くとプカプカやっている。 気付かないときは他のお客さんから苦情がすぐに飛んでくる。イヤイヤながら毎日のように注意する私たちフロアスタッフ。

 

禁煙席なので灰皿などテーブルには置かないのですが、お客さんは灰皿がなくてもタバコの火をつけちゃう。

注意すると、だいたいのお客さんが起こす行動。

 

  • マジ?ごめんよ!知らなかった~。(Ah, really? I'm sorry I didn't know)などと言ってすぐ床にもみ消す。
  • マジ?ごめんよ!知らなかった~。などと言い吸っていたタバコを指で消してポーンと外に投げ捨てる。
  • 冗談などを言ったり、笑わせて火を消すのを遅らせる。
  • 灰皿がないから消せないと言い、灰皿を持って来てとお願いする。灰皿を取りに行く間、タバコを吸い続ける。
  • どこで吸えばいい?などの質問を続け、タバコの火を消す時間を遅らせる。
  • なんでダメなんだよ!(Why not?)など文句を言い張り、タバコの火を消す時間を遅らせる。
  • わかった、わかった、すぐ止めるよ。(Ok, Ok, I'll finish this.)など言うが、タバコを吸い続ける。
  • 無視して吸い続ける。催促しても吸うのを止めない。

 

一番驚いたお客さんは、注意したら、「なんでダメなのよ!」などの文句を立て続けに言い放った後、 タバコの火を消さずにそのまま屋外の席から室内を抜けて外に出て行ったお客さん。室内にいたお客さんもスタッフも 信じられんという顔でそのお客さんが外に出て行くのを見たのでした。( ̄□ ̄;)

 

、、、いろんなタイプのお客さんがいますよね~。チャラノイマダニウェイトレス(チャラのブログ)に どうしてもタバコが吸いたいお客さん ということで掲載していますが、英語でなんて注意したらいいかわからない人は参考までに。

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お金を持っていなかったお客さん

 

ある日のディナータイムです。ふいっと、一人でやってきたお客さん。 どう見ても普通のお客さんですが、常連客ではありません。そのお客さんのオーダー取って、 そのお客さんが注文したものをはこんだのも私。そのお客さんがお食事を終えたようなので、お皿を下げに行ったところ、 「Maybe you'll be very upset,,,」などと言うのです。????なぜにして???

 

なんと、このお客さんは、お金がないとわかっていながら注文。悠々と食事をしていたのでした。Σ川 ̄▽ ̄;川

信じられん!!! が、、、本当の話し。

 

"食い逃げしたお客さん"の一件ですでに学習していた私。 直ちにマネージャーに知らせる。マネージャーもビックリ顔。というか、苦笑。しばしそのお客さんとその状況について会話するが、 収集つかず、警察にすぐさま通報。ものの5分くらいで警察登場。そのお客さんはメデタク? 連行されたのでした。その後、そのお客さんはどうなるのか~。気になっていたところ、、、。

 

なんと、なんと、次の日にまた来た!∑(`□´/)/ というか、店の前でしばしウロウロ。またしても、信じられん!!!

その時マネージャーとオーナーはミーティングで席をはずしていた。いやーーなタイミング。どーするねん。私。

 

しかし、そのお客さんが私を見つけると、「I'm sorry about last night. Please apologise to your manager for me、、、」 といかにも反省している様子で謝ってきた。と、そのお客さんが謝っているさなかに、タイミングよくマネージャー登場。ホットする私。

 

「No worries, mate! You have a good day. See you later!」とそのお客さんの肩を叩きながら マネージャーは意図も簡単にそのお客に言い放ったのでした。その時のマネージャーはオージー。これがオージー流なるものなのか、 まか不思議。日本人のマネージャーだったらどう対応するのかな???うーーーーん。どうなんだろう。

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食い逃げしたお客さん

 

学んだこと --> 何かおかしいと思ったら、直ちにマネージャー、もしくはバンサーにそのことを告げる。

 

ある日、とあるカフェレストランでバイトしていたら、オージーだと思われる若い男の子グループがお客としてやってきました。 5,6人でやってきて、料理を注文し、ビールなどのアルコールも飲んでいたのですが、 その中の2人を残して他の人は店の外へ出て行って戻ってきませんでした。

 

その2人がお金を払うんだろうと誰もが思って目を放した隙に、残った2人が食い逃げ。 マネージャーが走って追っかけて捕まえらたのですが、これはいまでも印象に強く残っています。なぜかって、 私は彼らがドラッグをやっていたって気付かなかったんです。<( ̄□ ̄;)>

 

何か様子がおかしいとは思っていたのですが、レストランのオーナーがそのお客さん達の隣の席に 座って知り合いの人と話ししていたので大丈夫だろうと思っていました。<--これって今思えばかなり問題な自己判断。

 

「大丈夫だ」という自分の勝手な解釈で判断するととんでもないことが起こってしまう可能性が、、、

というか、起きてしまった~!<( ̄口 ̄||)>

 

マネージャーいわく、その人の顔や行動からドラッグをやってるかどうか判断できるそうです。( ̄~ ̄;) ウーン

私にはいまだに難しい判断。最近なんとなくわかってきたような気もしますがね、、、。

 

 

  

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