NSWのRSAとRCGのサティフィケートに有効期限はあるのか?

 

2012年7月1日から今後5年間のRSAとRCGのサティフィケートの有効期限について新たな法律が適用されることが、NSW Office of Liquor Gaming Racing (OLGR)から公示されています。まだご存知でない方も多いようなので記事にすることに。

 

2011年8月22日以前にRSAとRCGのサティフィケートを取得した人(paper certificate holders)は、今後5年以内に有効期限が切れ、新しく顔写真入りのPhoto Competency Cardを取得しなければならなくなりました。このカードは今までの紙のサティフィケートとは違って、コース終了後すぐには発行されません。コース終了後に郵便局に行き手続きした後に、カードが郵送されてくるという具合に変わりました。

 

NSWでは2012年7月からRSAがオンラインで受講できるようになったようですが、RCGは今のところオンラインでの受講はできません。 もちろん今までと同じようにRSAも学校へ行って受講することができますが、オンラインで受講しても学校に行って受講しても最終的に郵便局に行って手続きしなければならないのはどちらも同じです。

 

Competency cardの有効期限は5年間で、RSAをオンラインで取得した場合の料金は、カードが一律70ドルで、コースの受講料とあわせて120ドル前後でやっているところが多いようです。カードの詳細については、NSW RSA/RCG Photo Competency Card Fact Sheetからも確認できます。

 

オンラインでRSAのCompetency Cardを取得するまでの大まかな流れ

 

1、OLGRのサイト(Online RSA Course Providers)やグーグル等で検索してプロバイダーを選ぶ。

2、プロバイダーを決めたら、そのオンラインサイトのユーザー登録をし、受講料を支払う。通常はペイパル(Paypal)、ポリ(POLi)などの決済サービス、またはクレジットカード(MastercardやVisa)での支払いになる。

3、登録したメールアドレスに決済完了とアクセス情報のお知らせ‏メールが送信されてくるので確認。

4、ログインしてコースを開始、終了させる。3、4時間で終了できるとプロバイダーのサイトに記載してあるところが多いが、3時間で終了できる人は英語力、読解力が相当高いのでは?と私は思う。

5、受講したプロバイダーに本人であることを証明するために自分のIDをコピーしたものを添付してメールする。IDはパスポート、国際運転免許オーストラリアの運転免許証、NSW RTA Cardのいづれかで顔写真が入っているもの。プロバイダーがIDを確認した後NSWのOLGRのデータベースに入力される。

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(以下は送信メールの例)

 

件名: Verify my identity Cyara

 

Dear Sir or Madam,

I have attached my identity files to this email to receive my Interim Certificate.

Thanks.

Yours sincerely,
Cyara

Course Name : RSA NSW
Address : XXXXXXXXXX
Phone: XXXX XXX XXX
E-mail: XXXXX@XXX.com

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6、1,2営業日以内にRSA Interim Certificateが添付されたPDFファイルとともに、RSAコースを終了したというお知らせメールがプロバイダーから届く。

7、OLGRのサイトからCompetency Cardの申請ができる最寄の郵便局を検索(Australia Post outlet finder)し、予約する。郵便番号かサバーブ名を入力しSearchボタンを押すと申請可能な最寄の郵便局が地図上に表示される。表示された地図の下側にある自分が予約したい郵便局のMake Appointmentと書いてあるボタンを押せば5ステップで簡単に予約ができる。予約後すぐに郵便局からAppointment Confirmation‏が登録した携帯電話の番号にメッセージで届く。登録したメールにも届くのでちゃんと予約されたことが確認できる。

8、予約した日時に郵便局へ行くときはInterim Certificateを印刷したものと、身分証明書(100ポイント以上)を持って行く。ポイントは100 POINT IDENTIFICATION CHECK @ AUSTRALIA POSTを参考に。郵便局員が顔写真を撮影し手続きしてくれる。OLGRのサイトにAttend the interview in personと記載してあるのは、必ず本人が郵便局に出向くことの意味でよくある面接のようにいろいろと質問されたりすることはないのでご安心を。手続き後はカードが郵送されるのを待つのみです。通常は2~3週間程でカードが郵送されてくるようです。

 

*自分の有効期限が心配な人は以下の表から有効期限を知ることができます。

Transition dates for expiry of RSA/RCG paper certificates in NSW

RSA and RCG paper certificates issued Expiry date
Prior to 1 Jan 2001 30 June 2012
1 Jan 2001 – 31 Dec 2006 30 Jun 2013
1 Jan 2007 – 31 Dec 2008 30 Jun 2014
1 Jan 2009 – 31 Dec 2009 30 Jun 2015
1 Jan 2010 – 21 Aug 2011 30 Jun 2016

OLGRのサイトで確認したい方はこのページを参考に。People with paper RSA or RCG certificates

 

 

働く前に必要なもの

 

  ・ RSA ----- アルコールを扱うお店で働くスタッフ全員が必須の資格です。

  ・ RCG ----- ゲーム機を扱うお店で働くスタッフに必須の資格です。

  ・ TFN ----- オーストラリアで働く場合には、納税者番号を取得する必要があります。

  ・ 銀行の口座番号 ----- 銀行振り込みで給料を支払われるのが一般的です。

 

アルコールを扱ってるレストランやカフェなどで働く場合は、RSAの有無を必ずきかれます。ゲーム機があるパブなどで、バースタッフとして働くことを希望している人は、RCGの有無を必ずきかれます。

 

面接時には、履歴書の他にRSAやRCGの認定証をコピーしたものを持参することをオススメします。面接に合格して働く際には、TFNと銀行の口座番号をきかれると思うので番号がわかるものを準備していくことを忘れずに。

 

私の経験からですが、給料を現金で支払ったり、給料明細をくれないところ、TFNをきかないところで働く時は、要注意です。気をつけてください。こういったお店で働くのは皆さんご自身の判断だと思いますが、安易に考えて働いてリスクを負う羽目になったら泣くのは自分ですから。

 

ちなみに、バリスタやバー&カクテル・トレーニングなどの修了証などは持っていれば仕事探しに有利だとは思いますが、持ってないのに働いていても法律違反ではないし、経験さえあれば採用される確立が高くなります。

RSA(Responsible Service of Alcohol)

 

RSA(アール エス エー)は、NSW州の酒類法(liquor laws)で義務付けられている資格です。 NSW州内の酒類を取り扱う、カフェ、レストラン、パブ、クラブなどで働く場合は、国籍、パートタイム、フルタイムに関わらず全ての人がこの資格を持っていないと働けません。

 

ウェイトスタッフやバースタッフになりたいなら、この資格は必ず取っておくのをオススメします。 アルコールを扱っているレストランがほとんどですから、この業界で働きたい人には必須の資格だと思います。 日本語の解説つきのRSAライセンスコースなんかもありますから、英語に自身のない人でもこの資格は取れると思います。

 

この資格は取るのに丸一日かかります。私の場合は、朝9時ころから3時過ぎまでの6時間弱くらいかかりました。 簡単なテストが最後にあるのですが、テストの結果からサティフィケートが発行されるまでを含めると、全て終わったのが4時頃です。 いや~長かった!一般的には75ドルから85ドルでこの資格が取れます。

 

RCG(Responsible conduct of gambling)

 

RCG(アール シー ジー)は、NSW州のゲーム機法(Gaming Machines Act 2001)で義務付けられている資格で、 これもRSA同様に、パブ、ホテル、カジノなど、ポーカーマシン施設のある場所で働く場合は、国籍、パートタイム、フルタイムに関わらず全ての人に必要な資格です。

 

この資格は、ゲーム機のあるパブなどでバースタッフとして働きたい人は必須です。一般的には75ドルから85ドルでこの資格が取れます。 私はこの資格をまだ持っていませんが、近いうちに取ろうかと思っています。って、取っても将来使うかどうかはわかりませんけどね。笑。

 

私はよくパブが好きでたまに行くのですが、日本人でゲーム機を扱っている人をまだ見たことがありません。RCGを活かしている日本人っているのかな? って思うくらい見かけません。パブじゃないローカルのレストランでも日本人のバースタッフは見たことがありません。ウェイターやウェイトレスはけっこう見るんだけどな~。 どこかにはいるのだろうな~。

TFN(Tax file number)

 

タックスファイルナンバーとは、納税者番号の事です。オーストラリアで働く場合は学生もワーホリも皆タックスファイルナンバーを取得しなければなりません。 Australian Taxation Office websiteから申請できますので、オーストラリアで働きたい人は、働く前に取得しておくことをオススメします。

 

発行方法は、指定の住所に郵送となり、2週間くらいで発行されるようです。申請当時の私はワーホリでバッパー住まい。友達も周りにいなかったので、 郵送してもらう住所がなく、結局、滞在していたバッパーの住所を指定して取得しました。

 

タックスファイルナンバーは1度取得したら、勤め先を変更しても再度申請する必要はないのですが、私は取得後にワーホリから学生ビザに変えたので、 ビザと住所を変更したことを税務局(Australian Taxation Office)に連絡しました。

 

私がワーホリの時は非住居者扱い。6カ月以上の学生ビザを保持してからは、住居者扱いになるので税額が違うんです。

ワーホリのままだと税額が高く付いてしまいますから、損はしたくないですものね。

 

下の表は税務局の所得税率 を日本語に訳したものです。

 

ということで、当サイトにも載せておきますが、下の表はいろんなサイトに掲載されています。しかし、タックスリターンの申請が未経験だった私にとっては、表なんて見てもさっぱりわからん!という感じでした。申請すると、実際どのくらい税金が戻ってくるのか知りたいのが本音ですよね~。

 

初めてタックスリターンを申請した時、私は学生ビザ(住居者扱い)で年収約11,000ドル。( ̄_ ̄|||)

支払った税金が約3,000ドルでした。で、結局帰ってきた税金は、約2800ドルくらい。

思っていた以上多く返ってきたので嬉しかったですね~!v( ̄ー ̄)v

 

 

住居者 税率 2007-08

年収 税率
$0 - $6,000 なし
$6,001 - $30,000 所得が$6,000 を超えると、$1につき¢15 課税
$30,001 - $75,000 税 $3,600 プラス 所得が$30,00を超えると $1につき¢30 課税
$75,001 - $150,000 税 $17,100 プラス 所得が$75,000を超えると $1につき¢40 課税
$150,001 以上 税 $47,100 プラス 所得が$150,000を超えると $1につき¢45 課税

 

住居者 税率 2008-09

年収 税率
$0 - $6,000 なし
$6,001 - $34,000 所得が$6,000 を超えると、$1につき¢15 課税
$34,001 - $80,000 税 $4,200 プラス 所得が$34,00を超えると $1につき¢30 課税
$80,001 - $180,000 税 $18,000 プラス 所得が$80,000を超えると $1につき¢40 課税
$180,001 以上 税 $58,000 プラス 所得が$180,000を超えると $1につき¢45 課税

 

非住居者 税率 2007-08

年収 税率
$0 - $30,000 $1につき¢29 課税
$30,001 - $75,000 税 $8,700 プラス 所得が$30,000を超えると $1につき¢30 課税
$75,001 - $150,000 税 $22,200 プラス 所得が$75,000を超えると $1につき¢40 課税
$150,001 以上 税 $52,200 プラス 所得が$150,000を超えると $1につき¢45 課税

 

非居者 税率 2008-09

年収 税率
$0 - $34,000 $1につき¢29 課税
$34,001 - $80,000 税 $9,860 プラス 所得が$34,00を超えると $1につき¢30 課税
$80,001 - $180,000 税 $23,660プラス 所得が$80,00を超えると $1につき¢40 課税
$180,001 以上 税 $63,660 プラス 所得が$180,000を超えると $1につき¢45 課税

 

注) あなたが住居者であるか、非住居者であるかを、Australian Taxation Office websiteのDetermination of residencyから調べることができます。

 

注) どのくらい税金が戻ってくるか気になる人は、Australian Taxation Office websiteのComprehensive tax calculatorから調べることができます。

 

 

タックス・リターン(TAX RETURN)に必要なもの

 

・ レシート

・ ペイメント サマリー (グループ サーティフィケート)

 

この2つはタックスリターンの申請のときに、税理士さんに提出する必要があります。もちろん税理士さんを使わないでインターネットから自分で申請することもできますが、何が経費として認められるかシロウトにはさっぱりわかりませんよね~。

 

とにかくまずはレシートを捨てないことです。あなたがウェイトレスなどのフロアスタッフなのであれば、ユニフォームのクリーニング代と携帯電話のレシートは必ず残しておくのをオススメします。これはどうなのかな?と思うレシートはタックスリターンのために全て残しておいて損はしませんヨ。

 

ペイメント サマリー(Payment Summary)は、グループ サーティフィケート(Group Certificates)ともいわれているもの。オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年の6月30日までなので、年度末過ぎた7月頃、スタッフ全員に配られます。この用紙には、年収と収めた税金などが記載されています。

 

 

タックス・リターンの申請が終わると、数週間ほどで自分が指定した口座に還付金が振り込まれているはずです。(もちろん税金を払いすぎていた人にだけですヨ。)オーストラリアの国税局(Australian taxation office)から課税通知書(Notice of Assessment)なる手紙も届きます。不安な人は申請前に税理士さんに詳しく相談するのが一番です。

 

 

 

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