お皿をすぐに下げない理由
忙しい時間帯などは気付いていてもすぐにお皿を下げられない時もありますが、忙しくない時間帯にお皿をさげに行かないのは、ナイフとフォークをそろえて置いていない場合がかなりの確率で多いです。
ちなみに、ナイフとフォークをそろえてお皿の上に斜めに置くのは「食事終わったから、お皿さげてよ。」というウェイターやウェイトレスへの無言の合図になり、 ハの字に置くのは「まだ食べてるから、お皿さげないでね。」という合図になります。
"食事終了の合図"があるとこちら側では助かるんですよね~。 お皿を下げに行くタイミングを計れますから。
そのマナーを知らずに、ナイフとフォークをそろえてお皿の上に斜めに置いている人もよくいます。 お皿をさげようとすると、まだ食べているのにと気分を害されるお客さんも中にはいますし、その逆の場合もあって、ナイフとフォークをハの字型に置いているので、お皿を下げずに食べ終わるのを待っていると、下げてくれと催促してくるお客さんもいます。
使用済みのナプキンを丸めてお皿の上に置いたり、お皿一面をナプキンで覆ったりする人、紙くずをお皿の上に置く人もいます。 食べ終わったのかな~と思って席に近づくと、その状態でも、少し残ったチップスやサラダなどをまだ食べていたりするんです。
ホント、いろんなお客さんがいます。
お恥ずかしい話しですが、私、このマナーを知らずこちらに住んでから知りました。汗。
どうしても笑顔が心の中で失せてしまう理由
"感謝の言葉"を全く言われない
「サンキュー」と言わない人がアジア人に多いんです。っていうか「サンキュー」を言わないアジア人のほうが「サンキュー」を言うアジア人より多いと思います。やっぱり、風習の違いがあるんでしょう。
日本ではお店の店員に「ありがとう」などと、いちいち言わなくても普通だと思うのですが、 この国では、「ありがとう」と言うのが普通なのです。サンキュー(Thank you)、サンクス(Thanks)、サンクスァロット(Thanks a lot)、ター(Ta)とか、 何かこちらがする度に言われます。私が日本人だと知っていて会釈(Bow)するお客さんなんかもいます。( ̄▽ ̄* )
日本人の私は、何かしてもらったときは、「すみませんね~」と思ってしまうたちなので、 「サンキュー」と言わなければならない場面で、ついつい「ソーリー」になってしまうことがあるのですが、他の日本人のお客さんも見てると私と同じ人がいますね~。「ソーリー」って言われたけど、なんで?と私に質問してくるウェイターやウェイトレスがいますよ~。
- 席まで案内したとき
- メニューを持って行ったとき
- ナプキンなどを頼まれ持って行ったとき
- お皿をさげるとき
- グラスをさげてるとき
- ビルを持って行ったとき
- 会計をしたとき
- ドアを開けたりなどして、お客さんが通り過ぎるのを待っているとき
- エレベーターなどに乗せたとき
- 何かわからないことに答えたとき
- 帰り際に
とにかく何かするごとに、「ありがとう」と言われるのがこちらでは普通です。やっぱり、「ありがとう」と言われれば、言われるほうは気持ちがいいものだし、 自然に笑顔でサービスできるというもの。
日本人同士の会話がわかってしまう
日本人同士の会話がわかる店員さんがまれにいるんです。「この席あんまよくないよね~」とか、ウェイターやウェイトレスが席まで案内している間やお会計をしている間などに、 お店やスタッフの接客について悪口言ったりしている日本人を見かけるときがあります。そういう時は、一瞬、笑顔が消えてしまいますが、ここはホスピタリティー。我慢です。
日本人じゃなくても日本語がわかる人、日本語を勉強している人は思っている以上にいるもんなんです。 お客さんもそうですが、日本人に見えない人が日本人だったりしますから。 私も気をつけなくちゃ、、、ですけど。( ̄ー ̄;)
大声で叫んでいるのが聞こえる
遠くにいる友人等に、「ちょっと、A子!」「A子!!」「A子ォ~!」などと、A子さんが気付くまで呼んでいる姿を見かけます。スタッフもお客さんも何事かとビックリして思わず振り返って見てしまいます。皆笑顔が凍りつく瞬間です。
日本人ばかりではなく、こういうお客さん、けっこう見かけます。自分のわからない国の言葉で大声を上げているお客さんを見ると、名前を呼んでいるだけでも、奇声を上げているようにしか聞こえないのは私だけ?
ウェイターやウェイトレスを大声で呼ぶお客さんもいます。何らかの作業をしていて手が離せないとき、他のテーブルの人にサービスしている途中などに、「エクスキューズ ミー、、、」、「エクス、キューズ、ミー!」、「エクス、キューゥゥゥズ、ミィーーー!」などと、お客さんのほうを振り向くまで大声でヒートアップしながら呼び続ける人がいます。
指先で「コツコツコツコツ!」と机を叩いて呼ぶ人や、「ドンドンドン」と机を叩いて呼ぶ人がいましたが、これをされたオージーのウェイトレスは「マジでルードな客だわ!アジア人は机を叩くのが普通なの?」などと裏でキレていましたね。こんなときアジア人の私は肩身が狭い狭い。穴が入ったら入りたい状態になります。
- 机や椅子などの重いものを運んでいる時に呼ぶ人。
- お皿を何枚も重ねて運んでいる時。
- 牛乳やジュースなどを箱ごと運んでいる時。
- ナプキンなどが入った大きめの箱を運んでいる時。
- 料理の皿を両手に三枚以上持って運んでいる時。
- お客さんがオーダーした飲み物をお盆一杯にのせて運んでいる時。
- 他のお客さんにサービスしている時。
- お金をカウントしている時。
- 電話中の時。
上のような状態の時って、呼ばれているのは気付いてるんだけど、すぐにはサービスできない~。こういう時に呼ばれたらすぐに笑顔でサービスするのが苦しい~。すぐにサービスを受けたくて待てないのはわかるんですけどね。私も人を呼ぶときはその人が何をしているかも気にせず呼んじゃったりするときもあるから、気を付けなくちゃ、デス。
ウェイターやウェイトレスに用事がある時は、彼らと目が合った時や自分達の席の近くを通った時に「エクスキューズ ミー」とさりげなく声をかけたり、ウェイターやウェイトレスが近くにいない時や来ない時は、席を立って近くまで来てくれるお客さんはやっぱり紳士淑女って感じの印象を受けます。
「待つ」っていうのは、ずっと待ってればイライラするし、なかなかできないものですからね。ウェスタン系のお客さんは、こちらが何らかの作業をしている間は大声で呼んだり、叫んだりする人はほとんど見かけません。私達の作業が終わるまで”じーっ”と待っているお客さんがほとんど。他のスタッフもお客さんと同じで、こちらの作業が終わるまで"じーっ"と待っていてくれることが多いです。
いつでもお客さんはスタッフから見られているんですよ~。 お客さんと一緒にお食事をしている人も、近くの席の人もお客さんのマナーを見ているものです。お客さんもスタッフを見ていると思いますがね、、、、。( ̄Д ̄;;
お客さんのマナーなどいちいち気にしていたらきりがないのですが、こちらに来てこの仕事をするようになってから特に気になったことなのであえて書いてみました。